エコカラットは陶器の得意なメーカーLIXILの商品で調湿・ホルムアルデヒド低減建材です。土壁をヒントに焼き物の技術を融合して研究開発した、孔のサイズ1ナノメートル(1mmの百万分の1)の多孔質セラミックタイルです。
丁度良い湿度40%~70%に調湿してくれます。
カビの生える条件は温度0~45℃、酸素(空気)、湿度70%以上、栄養分(埃・垢)
湿度の多い梅雨時期や、洗濯物の部屋干し、煮物の蒸気、就寝中の寝汗、北側のお部屋の結露等のお部屋の湿気を吸湿して、冬の乾燥時期はうるおいを調湿して補充します。
消臭効果、タバコ臭、下駄箱、トイレ、ペット、生ごみ等からでる生活臭を吸着して、におい問題をサポートしてくれます。ペット臭(残存率10%)とタバコ臭(残存率30%)は完全には取り切れません。
家具や建材から揮発した有害物質(ホルムアルデヒド)を吸着・低減します。
新機能エコカラットプラスは汚れは吸収せずに湿気だけ吸収するようにタイル表面に新しく改良した機能をプラスしたので、うっかり付けてしまった汚れや水分も水拭きお掃除できるようになりました。
ビニールクロスで調湿機能のあるものが1とした場合、珪藻土は5倍、エコカラットは32倍の調湿性があります。珪藻土や漆喰を壁と天井に塗ったのと同じ効果をお部屋の一面の壁面積のエコカラットでまかなうことが出来ます。
効果がある推奨面積は?
床面積の半分位が目安。これより大きな面積であれば、もっと良い効果が期待できますし、少ない場合は効果が減りますが、効果はあります。
トイレ1畳位は2~3㎡
洗面所3畳位は3~4㎡
寝室6畳位は4~5㎡
寝室10畳位は5~7㎡
リビング12畳位は8~10㎡
価格は?
自分で施工する場合と職人さんにお願いする場合や、選ぶ材料や壁に塗る厚みや下地によっても価格の開きが出てきますが、概算で材工での比較をすると
クロス=塩化ビニールクロス=1000円/㎡~2000円/㎡
珪藻土=プランクトン(珪藻)の遺骸の堆積が 化石化したもの=3000円/㎡~4000円/㎡
漆喰=消石灰/石灰岩、運動場の白線、強アルカリ性、DIY難しい=4000円/㎡~5000円/㎡
エコカラット=多孔質セラミックタイル、選ぶタイルにより価格に差=11000円/㎡~
漆喰は歴史が古くお城の壁などに使われてきた建材で、表面はつるっとしています。珪藻土は焼成して七輪に使われていて、表面はざらっとしています。どちらも左官の鏝や刷毛により色々な表情を演出できます。珪藻土は漆喰とは違い自硬性がない為、凝固剤として石灰や合成樹脂系接着剤を使っています。 合成樹脂には吸放湿機能が無く、プランクトン遺骸表面の孔を埋めてしまい、珪藻土の吸放湿性質を妨害します。珪藻土建材を選ぶときは粗悪品も出回っている為に注意が必要です。乾燥後でも擦れば剥がれます。
エコカラットシュミレーター
画像をくりっくすると選んだエコカラットをシュミレートする事が出来ます。材料価格が出てきますので、参考にしてください。お部屋を選んでから、左下のインテリアカラーを選びお好きなタイルでシュミレートすることが出来ます。
DIYする?エコカラットパッケージ
エコカラットパッケージ(クリックするとリンクが開きます)、材料価格が出ているので参考にして下さい。とても効果的なのは分かったけれど、予算と照らし合わせて難しい場合は、自分で施工する強者も出てきているようです。壁の一部だけに貼る場合は、タイルのカットや役物を計算する必要が無いので、DIYのハードルも下がりそうです。
メンテナンスお掃除
ホコリなどは、ハンディモップで軽くはたき、ちょっとした汚れはプラスチック消しゴムで落とせます。汚れや水分が染み込みやすいので乾いたきれいな布、又は固く絞った布で掃除をしてください。口紅・クレヨン・墨汁・絵具等、粘性があり色の濃いものは付着した場合落としにくい為ご注意ください。エコカラットプラスはメラミンフォームと洗剤を併用すると清掃性が高まります。
(1)塩素系漂白剤(原液)を綿棒などでたたくように塗ります。
(2)1日程度置くと薄くなります。
※汚れが残っていれば(1)(2)を繰り返します。
新築の住宅は入居し始めの時期は施工に使用した建材や接着剤から水分が揮発するのと、断熱性能や密閉性能が良くなってきているので、湿気がこもりがちです。良く晴れた日は乾燥した爽やかな空気を取り込んで、こまめに換気をしましょう。
お部屋のアクセントとして
天井やブラケットの照明がタイルの凹凸をウォールウォッシャーで照らし出す効果が美しく高級感を醸し出してくれます。リビングのTVの背面や、玄関などは、ラグジュアリー感を演出するのに効果的です。お部屋のアクセントとして、お気に入りの空間にエコカラットはいかがでしょうか。