お庭の菜園からサラダ菜やトマトを取ってきて、ウッドデッキで外の風や空を近くに感じながら朝食を食べたり、星を眺めながらデッキチェアーで夕涼みをしたり、リビングが森や開けた景色に面しているととても開放感があって素敵です。第二のリビングスペースやプライベートガーデンとして活用したいですね。小さなお子様がいる方は危ないので足掛けになりそうな高さの物は手すり側には置かないで下さい。マンションの場合は風圧の影響で高層階では取り付けられない場合があります。
バルコニータイルの構造
バルコニータイルや人口木材WPCは300cm角のパズルユニットになっています。裏に15mmほどのプラスチック樹脂で作らている脚とジョイント部分で300cm角のユニットを構成して、ユニット同士がジョイントできるように作られています。
ウッドデッキ調の人工木材は幅145mm×600mmと300mmのユニットを定尺貼りや千鳥貼りにジョイントできるジョイントデッキタイプのものや、バルコニーの防水シート上にビスのきく根太を敷いて人工木材を固定するものがありますが、取り外すことが可能な施工方法になります。
バルコニータイルの種類
300cm角の打ち水ができる涼感タイルや天然石・磁器タイル・人工木材WPC。バルコニーの幅に合わせた木目調の腐らない人工木材WPC(天然木粉とプラスチックを混ぜあわせた新建材)などがありデッキブラシで洗えます。紫外線による変色・退色が無いので永くきれいにつかえます。海外製品には紫外線により裏の樹脂の部分が早く傷むものもあります。DIY店には天然木のユニットも置いてありますが、毎年防腐剤塗装をしても3年程で腐ってしまう針葉樹(杉など柔らかい材・ソフトウッド)でできたものや、10年超腐らない広葉樹(イペ材など細胞が密で固い材・ハードウッド)で出来たものなど、価格に開きがありますので、防腐剤塗装のメンテナンスや腐ってしまった時の撤去や廃棄処分費用も考慮して検討しましょう。天然木は足触りが良いのですが、木の表面の繊維に乾燥や割れ・反りでササクレが出来ますので素足で歩く場合はサンダー等で平準にするようなメンテナンスも必要です。子供が小さいうちだけ使用を検討するのであれば5年~10年位を目安にして材料を検討しても良いかと思います。
メリット
居間の空間の延長効果で広がりが感じられる
バルコニーに出る機会が増えてバルコニーを有効活用できる
開放感とプライベートガーデンの癒し効果がある
オプション会で購入した場合は、エアコン室外機との取り合いを考慮して綺麗に設置できる
デメリット
マンション等のバルコニー部分は、自由に使える専用部分ですが、住民全体で共有資産をメンテナンスする、管理棟や共用エレベーターと同じく共有部分でもあります。それぞれの管理組合で決めるのですが、およそ10年に一度のペースでマンション全体に足場を掛けて外壁やバルコニー部分の防水塗装等の大規模修繕工事をします。その際に共有部分であるバルコニーのプランターや収納庫・デッキチェアー等の工事に支障が出るものを組合の指定する場所に半年程(工事が終わるまで)撤去して移動します。ご自身で取り外して移動出来ますが、オプションで購入した場合は撤去移動と再設置を別料金で購入した業者に頼むことが出来ます。ただしこの場合の費用や手間を考慮する必要があります。
設置後ほとんど取り外すことがない為、タイルの裏側や元来の防水シート貼りのバルコニーの表面を見るのはこの機会になります。タイルの目地から落ちたごみや埃、洗濯物の繊維や観葉植物の土等の掃除とタイルの裏面のクモの巣や汚れを払いましょう。これは結構重労働です。
メンテナンス
タイルが破損した場合は怪我をしないようにユニットの交換をしてください。
通常の表面のお手入れは掃除機や雑巾がけで十分です。目地のつまりは水で洗い流せます。
タイルの汚れは中性洗剤を付けたスポンジ洗いで落とせます、変色のおそれがあるので漂白剤や酸素系・塩素系洗浄剤の使用は避けてください。
インテリアオプションでは扱っていないのですが、涼感タイルは細やかな孔を持つことで水を吸収し保持する機能を持ちますが、タイル表面に細やかな凹凸がある為、汚れやすい性質を持ちます。汚れがこびりつくと除去しにくくなりますので、1週間に1度を目安にお手入れして下さい。こびりついた汚れは、たわしやデッキブラシを使って水洗いし、それでも落ちない場合は中性洗剤をたわしやデッキブラシに含ませ汚れを落としてください。製品表面および下地に洗剤が残らないよう、最後に水で十分に洗い流してください。頑固な汚れはユニットをはずして中性洗剤に20~30分つけ置き洗いしてください。カビ、コケが発生した場合は、次亜塩素酸系洗剤(カビハイター)で漬け置き洗いをしてください。