インテリアの仕事に就職するには資格は必要?

 

インテリア業界に就職するにはインテリアコーディネーター(IC)の資格は必要?

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ICの資格を効率よく取得して希望の職種に就くためには、建築学科の有る大学や専門学校で建築関連の資格を取って業界に就職する方法が確実ですが、学校に通学する時間が必要です。

すでに仕事をしている方や、インテリア業界に転職を考えていて、仕事をしながら資格取得の勉強を始めたい方へ、

インテリアコーディネーター経験を踏まえてインテリア業界の仕事に資格が必要か必要ないかご紹介します。

就職するにはインテリアコーディネーの資格は必要ありません

まずは好きな雑貨や家具に携われる仕事をしながら勉強を始めると知識も増えますし業界内での経験も積むことができます。

具体的に何がやりたいか、どんな仕事があるのかなど、方向性が分からない場合は、全般的な仕事に関わることが可能なハウスメーカーや大手ゼネコンのインテリア部門で経験を積んで自分に向いている方向性を探るか、インテリア業界の仕組みの知見を広めていくことをおすすめします。

インテリアや建築はふところの広い業界なので、輸入家具や雑貨の販売から古民家のリノベーションまで様々な仕事に携わることができますが、どんな事をしたいかで就職に有利な資格や、身に着けたほうが良い技術はあります。

20代はイラストレーターやフォトショップなどの知識が無くてもやっているうちに教えるので、「仕事をしながら覚えていきましょう」というスタンスで就職出来る所もあります。

転職で就職活動する場合は、携わっていたパソコンソフトのスキル、持っている資格などを問われるので、どの位の期間携わってきて、どんな事が出来るか経験を問われます。

仕事上扱ったことが無くてもベクターワークスやCADなどDVDのついているテキストで一通り操作してみてプレゼンテーション用のプロファイルを作っておくと、応募するときにアピールすることができます。

資格は持っていたほうがお客様から信頼されますし、経験がなくても転職する際には知識や技術を保証するものなので有利ですが、仕事をする為に絶対に必要なものではありません。

仕事をするうえで必要な技術や知識を、仕事をしながら学んで、資格を取りながらキャリアを重ねていけば、やりたい仕事や出来る仕事の幅が広がります。

ただし、年齢が上がってくるとそれなりの経験や実績を積んでいなければ、仕事に実績を求められることが多く就職が難しくなります。

とりわけリフォーム業界はノルマがあるところが多く即戦力を期待されるところでは経験を求められます。

独立すればマイペースで仕事を進められますが、手書きパースやパソコンソフトを使ってクライアントに魅力的なプレゼンテーションができるスキルやコミュニケーション力、施工管理や施工担当業者との連絡、商品の発注・搬入立会の段取りや、外注するにしても税務関係の知識、仕事を受注する営業力、施工の知識、チーム管理などの経営スキル等が必要になります。

インテリアコーディネーターの仕事(どんな職場があるの?)

設計事務所やデザイン会社

店舗の設計など新しいトレンドや素材を取り込んで、イラストレーターやフォトショップのソフトを使ってプレゼンテーション資料を作成するなど、センスやトレンドに敏感な若い世代の感性や体力がマッチしている職場

工務店やリフォーム会社

リノベーションやリフォームなど、建物の床・壁・天井や間仕切りの構造が分かっていて、水回り設備の配線配管知識があれば、間取りや設計変更を提案するなど、住福祉コーディネーター・建築士の資格やCAD技術などで提案のスケールが広がる職場

ハウスメーカーや大手不動産のデザイン部門

ハウスメーカーや大手ゼネコン不動産のデザイン部門など、営業と設計とコーディネーターの仕事が担当分けされているところもあります。

インテリアコーディネートを業務の一部として行う社員もおりますし、経験や実績を持つ業務委託契約のインテリアコーディネーターとして活躍することができます。

ある程度の建築知識と子育てや介護の経験を活かしたアドバイスが信頼される職場

住宅設備メーカー

照明・キッチン・ユニットバス・洗面・トイレなどの住宅設備メーカーのショールームの中で対お客様・企業・企業のコーディネーターに対して、ご案内やご提案・プレゼンテーション・作図・お見積もりを提示する職場

収納・キッチン、カーテンなど専門メーカーの設計営業部門

ショールームにて自社製品のご案内・ご提案・設計・採寸・お見積もり・取付け・納品・料金回収など

資格マニアになってしまうと、資格取得や資格保持の為に時間や余計な出費がかかります。どんな仕事がしたいのか、目標を決めて仕事をしながらその職種に必要な技術の習得や資格を取得してキャリアアップすると良いでしょう。

インテリアコーディネーターのやりがいや収入は?

お客様に喜んでもらえるのはうれしいし、励みになります。

ご希望どおりに引き渡しが完了すると達成感もありますが、気遣いや緊張感・拘束時間の割に、報酬は普通のサラリーマンと同程度で、企業に雇われている場合、高収入は期待できずそれなりです。

ただし業務委託などでは提案次第で売り上げを上げて、高収入が得られる働き方もあります。

インテリアコーディネーターは通産省がインテリア産業製品の流通のために整備した資格ですが、物販のみの収入に頼っていてはネット通販やAIに代替えされてしまう可能性があります。

逆にEコマースやAIを利用して、あなたのセンスやデザイン・トレンドなどを取り入れて自分にしかできない人間味のある提案営業ができる方向も検討してみると良いでしょう。

どんな人が向いているの?

お客様の志向やご希望をヒアリングする際に、着ている服装やライフステージ、現在の環境などを聞き取り観察して提案する為、外交的で人間が好き、好奇心旺盛な人がむいています。

施工職人さんや建築技術者とお客様の間に入って現場を作り上げていく為にはプレゼンテーションで表現したものを現場に伝えるコミュニケーション力が必要なので、おせっかいなほど世話好きな人。

飽きっぽくても良いので、常に新しいトレンドや刺激にアンテナを張って、レストランやショッピング、街を散歩探索するときにも気づきや発見を楽しめる人が向いています。

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